大人になった?2024年01月28日 08:34

図々しくなった、というのが正確でしょう。

若い頃は、無給で7ヶ月間船に乗ったり(20,000円/月の手当てあり)、そのあと20歳の所を18歳の基本給からスタート(退職するまで差額は継続)したり、あと1ヶ月少しでボーナスが支給されるから退職を遅らせるように勧められても断って辞めたりしました。

D社に戻るとき、支度金1,000,000円が支給されました。
入社したあとになって、3年以内の退職の場合は返還だと、あのコントローラが出しゃばってきました。
労基署に相談したところ;
支度金は給料ではないから労基署からは何も言えない、
採用確認書で3年以内返却と記載が無くても、その後の受け取り時でもその記載があってサインをしたなら返すことになるだろう、
民事で争っても負けるかもしれない、
金額が大きくて一回で返せないときは、分割可能、
労働の強制(分割させないなど)になるときは労基署が乗り出せる、
とのこと。
返却しました。
振込手数料だけは差し引かせて貰いました。大人になった私の精一杯の抵抗です。

D社再び2024年01月27日 12:33

余りないことだと思いますが、一度辞めた会社に戻りました。

装置改造をやらないかという話があって、スケベ心に火が着いて、渡りに船と乗ってしまいました。

ところが戻ってみたら、装置改造を暫くやって慣れたら、フィールドサービスをやってくれとコントローラに言われました。7.5ヶ月でまたもや退職です。

また引っ越し、転校、家族には迷惑を掛けました。

例のコントローラは更に権勢を強めて、従業員、特にフィールドサービスは泣かされていました。
社長によれば、コントローラは本社のCFOにぶら下がっているから、日本の社長(本社ではVPのひとりに過ぎない)では扱いにくいところがある、と。
私が2度目の退職したあとに聞いたのですが、コントローラはある日突然、今すぐ会社から出て行けと Fire されたと聞きました。何をやったのかは知りません。

E社は14ヶ月2024年01月27日 07:35

3社目の半導体製造装置メーカー、規模としては世界最大で、装置の種類は一杯ありました。

仕事はサイトマネージャー。
D社と似たようなものですが、管理職となり、仕事の幅は広がりました。
この時点では、回路設計やエンジニアリングは諦め、働きやすい会社で働きたい、そんな希望でした。
良い会社でした。

マネージャーの使命は、会社の利益を確保する、顧客を満足させる、部下を満足させる、という三つの目的を実現することです。
当時半導体業界では、Customer Satisfaction 顧客満足が流行っていました。D社は加えて、Employee Satisfaction 従業員満足を会社の目標に、マネージャーの評価項目に挙げていたのです。

Windows95が出て、パソコンがめちゃくちゃ売れて、半導体業界はめちゃめちゃ利益が上がりました。
ハワイで1週間ミーティングの出張というのもあり、ちょっとした会議でもホテルを使ったり、お金が余っていた感じです。

しかし、私はマネージャーの器ではありませんでした。
残業や休日出勤だけでは能力不足を埋めることは出来ませんでした。
体調を崩してギブアップとなりました。
D社と違い、オペレーションはとても良かったので、ついて行けなかったのが残念でした。

94年12月から96年1月の在職でした。
勤務地は仙台で、相模原から引っ越して、転校までさせて子どもには済まなかったと思っています。
率直には、辛いから逃げた、に尽きます。

半導体について2024年01月26日 14:36

半導体には二つの意味があります。

一つは材料としての半導体。
電気を良く通す材料が導体。金、銀、銅、アルミ、、、。
電気をほとんど通さない材料が絶縁体、木材、ガラス、空気、、、。
導体と絶縁体の中間で、まぁまぁ、そこそこ電気を通す材料が半導体、シリコン、ゲルマニウム、セレン、、、。
技術の世界ですから、電気の通しやすさは数値できっちり定義されています。

もうひとつの意味は半導体材料を使用した半導体製品。
インテルのマイクロプロセッサー、メモリ、デジタル、アナログIC、、、。

化合物半導体としてGaAs(ガリウムヒ素)というものもありますが、半導体製品の材料としてはほぼシリコンが使われます。地球で酸素の次に多い物質とのことです。

シリコンを一旦ten ninesからtwelve ninesまで精製して、あえて微量の不純物を加えます。
ten ninesは9が10個あること、99.99999999%の純度、twelve ninesは9が12個の純度です。
これに特定の物質を制御して加えて、PタイプとNタイプの半導体を作ります。
PとNと2個だけのがダイオード。
PNPまたはNPNとして3個組み合わせたのがトランジスター。

インテルの最新デザインのマイクロプロセッサーには、数センチ角にトランジスタが数十億個作り込まれています。そして、配線で接続されています。
私の想像ですが、ある程度の冗長性はあって、1個のトランジスタが壊れたからパソコンが動かない、ということは無いと思うのですが、それでもトランジスタ1個が数十億年に1度壊れるとしても、1年にどれか1個は壊れる計算になります。
半導体の集積度と信頼性は、半導体業界にいても信じられないほどです。

D社退職2024年01月25日 09:27

11/30/94、D社を退職。
理由は、今思えば薄ぼんやりしたものです。
しかし当時は、どうしても、と思い込んでいました。

回路設計は諦めていましたが、エンジニアリング(装置改造)くらいはやりたかったが、叶わなかった。
本社は良い会社で、装置も売れており、技術力もありました。(良い会社というのは、子会社から見て、良いオペレーションに見えたということです)
ところが、子会社のオペレーションにはついて行けませんでした。
コントローラが、自分の成績を上げるためだと思いますが、フィールドエンジニアに一律30,000円の手当を支給する代わりに残業手当を廃止しました。全員、かなりの減収です。
フィールドサービス用のリースカーをコントローラが通勤に使用する為に、業務に支障。
その他にも、オペレーションについて行けないところがあって、またも辞めてしまいました。

転職には罪悪感はなく、でもさすがに3ヶ月とか2年とか3年は短いとは思いましたが、次を見つけてからの退職で、行ける所があるなら良いか、と。