コルト452024年02月17日 08:34

とうとう壊れてしまいました。40年近く愛用してきたコルト・ピースメーカーのハンマー(撃鉄)が落ちなくなりました。
ピースメーカーは、私の人生という荊の細道に立ち塞がった目障りな奴らを排除してきた長年の相棒。今後、私の人生はより困難になることでしょう。
ピースメーカーはコルト社の45口径リボルバー(回転弾倉式)拳銃のニックネーム。ピースメーカー、平和をもたらす銃、なんでもかんでも力で解決するアメリカらしい命名。
このピースメーカー、船に乗っていた頃、実は税関に申告せずに陸揚げした貴重品。だって、申告しても関税を払うと言っても絶対許可されないから。
日本では、拳銃より殺傷能力の大きい散弾銃やライフル銃は猟銃として所持できるのに、拳銃はダメ。
銃の所持目的は、標的射撃、狩猟、有害鳥獣駆除の三つだけ。護身とか観賞、コレクション目的では所持不可。
東南アジアのとある港では銃のセールスマンが船に来て『新陽丸も買ったから、ネルソン丸も買ってよ』と言うそうです。すると、ネルソン丸は買わずに、保安庁や税関に『新陽丸は買った』とチクる。その情報で、保安庁と税関は新陽丸の内地入港を手ぐすね引いて待っている。保安庁は5人で向かったとなると、税関は10人で行って、手柄の争奪戦。サーチ(捜索)のプロで、ほとんど見つかるんだとか。だから『絶対買うな』と通信長に言われました。
それでも、どうしても欲しくて陸揚げしたピースメーカー。買ったのはアメリカで、99ドル95セントの値札。1ドル240円の時代、24,000円ほど、高いのか、安いのか?
ところが、100ドルでは足りないという、タックスがどうとか、なんだそれ、俺は銃だけが欲しい、タックスは要らない、でも通じない、仕方ないから付属品だと思ってタックスも買って払ってきたけど、船に帰って袋を開けてみたらタックスが入ってない、騙された!要らないというタックスを無理矢理買わされて、払ったのに入ってない、どういうこと?当時、日本には消費税なんて無かったからなぁー。タックスって英語知らなかったし。
ローディング・ゲート(装填口)を開けると、2発の弾丸(の薬莢部分)が見えます。
一つはプライマーが発火済みで凹んでいます。もうひとつには青い何かが見える。青いのはBB弾というおもちゃの弾、と言うより玉。
金属製空薬莢には38specialの刻印、45口径じゃ無いじゃん。なんで45口径の弾倉に38口径の薬莢がぴったり入る?
まったくいい年こいて、年金貰ってる爺さんがコルトが壊れたとか嘆いて、呆け爺。しょせん東急ハンズで買ったおもちゃだなぁー。