砂糖 ― 2024年01月07日 17:42
中古車を揚げきった次の航海の貨物は砂糖でした。
撒積(ばらづみ)といって、袋や缶に入れるなどの包装、梱包一切無しのそのままの砂糖を前航中古車を積んでいたホールド(船倉)に積み込みました。製糖された白い砂糖では無く、薄い茶色、きっと内地で加工、製糖するのでしょう。
Durban SOUTH AFRICA 0720 3/ 5/80 1300 4/ 5/80
Shimizu 1640 31/ 5/80 (休暇下船)
再びの南アフリカ、上陸しました。
飲みに行って、飲み過ぎて、帰りが遅くなり、キャプテンが心配していたから謝ってこいと上司の局長(通信長)に言われました。ニューカレで懲りたはずなのに。
出港の2-3時間前には機関部で『トライエンジン』を行います。
トライエンジンというのは、エンジンの試運転、正転と逆転をそれぞれ1-2回転だけやって、正常に起動することを確認することです。
これくらいの時間には船に戻っていないと、やばいです。
ちなみに船のディーゼルエンジンは圧縮空気で起動します。車のようにセルモータではありません。
船にはクラッチが無いため、前進と後進はエンジンの正転と逆転で切り替えます。
ダーバンに来てからだったか、それともまだアフリカ西岸にいたときだったか、局長の指示で長崎無線/JOSに直接電報を送信しました。3日くらいかかったような?
通常、このあたりでは南アフリカの無線局、Cape Town Radio/ZSCあるいはDurban Radio/ZSDを経由するのですが、通信費を節約するためです。
ダーバンから長崎までGoogle Mapで12,500km、しかも時差が7時間。
距離も距離ですが、時差があると電離層の状態が違うため、空中での電波の反射の状態が違うため、東西通信は難しいのです。
これに比して、カリブ海は雑音が多くて、テキサスやフロリダと通信するのも大変だったことを思い出しました。
また前後しますが、ケープタウンと通信したとき、ローマ字で DOMO ARIGATO SAYONARA と挨拶されてビックリ。日本のマグロ船が基地にしているからと聞きました。
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