開設しました2023年12月21日 11:33

たった今、ブログを開設しました。
目的は、人生の記録です。

人生、若い人たちにとってはどう生きるか、私のように老いた者たちにとってはどう生きたか。
どう生きたかは、何を考えたか、何を経験したか、何を残したか、何を誇るか、何を恥じるか、もっと崩せばどこへ行ったか、何を食ったか、誰と知り合ったか、何をやり残したか、何をこれからやるか、その他、そんなことかと思います。その辺りを思い出すままに、思いつくままに書いていきます。


ブログ2023年12月23日 09:56

語源はweb logとか。
logとくれば、log book、業務日誌なるものを思い浮かべます。日誌ですから時系列に必要事項を毎日記録するもの。

しかしこのブログ、時間の前後も記録する日も自由、思い出すこと、さらには思いつくことを気ままに書いていきます。
最も思い出したいのは、20代の船員時代。しかし40年以上前、どこまで掘り起こせるものか?
幸いにも、寄港地のリストと通信した相手局のリストを記録してあり、最大の資料になります。あとは記憶。
当時の写真もありますが、現在入院中に付き、いろいろ思い出す助けにはならず、ここに添付することも叶いません。退院したら、これから書いていくブログを写真で補完や修正する事もあるかも知れません。



船名2023年12月23日 16:03

船員であった7年間に乗った7隻の船名およびコールレター
新陽丸(しんようまる) JHWA
富山丸(ふざんまる) JJYN
洋光丸(ようこうまる) JQWZ
洋山丸(ようざんまる) JLHS
晴洋丸(せいようまる) JAVP
大進丸(だいしんまる) JECJ
ネルソン丸(ねるそんまる) JCQX

コールレターは日本語で船名符字、船名は自由ですが、船名符字は官庁から付与される、世界で一つの符号、これは船の無線局のコールサイン(呼出符号)と同一です。



ニューカレドニア2023年12月24日 12:30

1978年3月2日、八戸港で新陽丸に乗船しました。
鮫、又は白銀(しろがね)の15,000トン岸壁と呼ばれる埠頭でした。
撒積(ばらづみ)貨物船

13,681.62G/T (Gross Tonnage、総トン数)

22,450.00D/W (Dead Weight、載貨重量トン数)

9,900HP (主機馬力)

全長163.09m

錆だらけで汚いが大きいな、という印象でした。実はこの程度はハンディサイズと呼ばれます。

上記仕様に関しては、いずれ詳細を記載していきます。

ここでひとつだけ、D/Wと言うのはその船に積めるトン数です。燃料や水、食料など全てを含みますが、それらは貨物からしたら微量で、21,000トン以上の貨物を積めるということになります。


プロ通信士として最初の相手局は銚子無線局コールサイン:JCS、TR(船の動静通知)です。

『TR新陽丸、八戸発、ニューカレドニア19日チヨ』

チヨは着予定のこと、モールス符号による通信は効率が悪いので、いろいろな略号があります。

通信は放送と違い秘密が原則です。公開することはありません。上記はあくまでも参考例です。

そして初めての国際通信はUSCG(アメリカ沿岸警備隊)のGuam, Mariana Island Radio、コールサイン:NRV、OBS(気象無線電報)の送信でした。これも公衆通信ではないので記載しました。

船は6時間毎に気象観測を行い、適切な無線局に送信します。観測データは世界中と交換され、天気図などに反映され、利用されます。


今回のタイトルは『ニューカレドニア』としましたが、次回に登場します。




ヌーメア2023年12月25日 11:38

フランス領ニューカレドニアの首都ヌーメアで入港手続き。
直ぐにニッケル鉱石の積み地クワワ(Kouaoua)向け出港。生涯初の外地でしたが、上陸は出来ませんでした。入港しても上陸く出来ない、こんなことも良くあります。
翌日からクワワで、5日間で20,000トン強のニッケル鉱石を積み込み、2週間後に八戸揚げ。

次の航海もニューカレドニアでした。1978年4月24日0910時ヌーメア入港、この時間がポイントです。
ヌーメア出港は同日1800時、これだけの時間があったので、今航は上陸できました。
ヌーメアからクワワまで約12時間の航海です。クワワ着は翌日の0630時、荷役開始は記録していませんが0800時だったと思います。
先航のヌーメア入港は2140時、出港は2340、クワワ入港が翌日1030時、直ぐに荷役が開始できる時間です。
今航クワワ出港が入港2時間後の1110時とすれば、クワワ入港は12時間後の2310時頃となります。この時間に入港しても深夜ですから、荷役は明日の朝から、となります。よって、それならヌーメアでちょっと時間を使おう、乗組員を上陸させよう、となったわけです。

不定期船は定期船のように『横浜は火曜の0900入港、1800出港』などと定時ではありません。
全速力(航海速力)で航海して、いつ入港するかは気象、海象次第となります。