電気通信大学2024年05月04日 09:57

2/21/09
調布の電気通信大学のUECコミュニケーションミュージアムを見学しました。
他に見学者がいなかったようで、専属で案内をして貰って、JBOの送信機、JJYの送信機、ひまわりの受信機などを見ることが出来ました。
https://www.museum.uec.ac.jp/

JBOは短波による電話無線局のコールサイン、でした。(GMDSSにより廃局)

JJYは郵政省電波研究所のコールサイン、標準電波を発射しています。
標準電波とは周波数が精密で安定で、周波数測定の標準として使用でき、さらに時報情報を載せていて、船では時刻合わせに使用していました。

六分儀で天測、星で船の位置を計算するには正確な時刻が必要でした。
また、船舶局では遭難信号を厳重に聴取する沈黙時間があり、正確な時刻が必要でした。

NNSS(Navy Navigation Satellite System)、そのつぎのGPS(Global Positioning System)が出来てから、多分天測などしなくなったのでは?
GMDSSにより沈黙時間も廃止されました。

静止気象衛星ひまわりの雲写真は船に乗っている頃FAXで受信していましたが、ひまわりと地球局の通信には想像以上に精密な技術が使われていました。

B電波を発射する初期の送信機もありました。
B電波とは火花放電による電波。水晶振動子やシンセサイザー発振器以前の方式です。
火花、スパークから無線通信士をスパーキ-と呼んでいたようです。

懐かしく、楽しかった。

それから、零戦に積まれていた無線機は電信(モールス)で、電話(言葉)の技術は無かったようです。
操縦しながらモールスもやるとは、相当な訓練が必要だったと思います。
特攻では、電鍵をオンに固定して、ツーーーーーーーーーーと連続長音を発信して突撃、ツーーーが消えたとき、飛行機が激突したとき、と判定したとのこと。悲惨極まりない戦争。

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