2010年5月 ― 2024年05月19日 10:25
5/22/10
谷の向こう側に550m入り込んだらフルアクセルでも戻る事が出来ず、山沈しました。
山沈というのは決められている着陸場以外の山に落ちてしまうことです。
パラグライダーは動力を持たず、位置のエネルギー即ち高度だけが頼り。高度が無くなる前に上昇気流を見つけるなり、着陸場に行かなければなりません。
パラグライダーには動力はありませんが、翼の形状を変えることで沈下率が大きくなりますが前進速度を大きくすることが出来ます。これがアクセルという機能です。
他の機体も行っているから自分も大丈夫だろうと行ってみたら、向かい風が強くて and /or 高度が足りなくて戻れなくなりました。
他の機体がどこまで奥に入り込んでいたのか、高度は私の目測に過ぎず、風の強さは変化します。つまりは判断ミス。
戻れなくなった時点で『誰かが帰れなくなっている』と無線連絡があり、『その先の川沿いに高い木がない藪がある』と教えて貰い、なんとか着陸できました。
あとでパラグライダースクールの校長から『あのあたりは材木搬出用のワイヤーが張ってあって、見えないから危険』と聞いてドッキリ。
谷川と道路の間の盛り土+藪に降りて自己回収、Hさんに迎えに来て貰いました。
怪我は無し、罰金3,000円。
やばいと思ってからフルアクセルで65秒間谷を戻ろうとしたのですが、高度を170m消費しても前進したのがわずかに300m、写真のL/Dは正しい意味で使っていません。単純に300/170=1.76を示しています。このグライダーのグライドレシオは8.35で、無風なら1m高度低下する間に8.35m前進します。
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