カリブ海のあとはアフリカ航路となりました。
先航同様、横浜、名古屋、神戸で中古車を650台ほど積んで、先ずはスリランカ、次に南アフリカでバンカー、それからアフリカ西岸6カ国、合わせて7港揚げです。
以下は私のVOYAGE MEMOからです。
PORT OF
CALL COUNTRY TIME OF ARR' TIME OF DEP' CARGO
Y'hama 0430
27/ 2/80 1130 28/ 2/80 積、Used Auto Mobiles
Nagoya 0230
29/ 2/80 1740 29/ 2/80 -do-
Kobe 1300 1/ 3/80 1600 3/ 3/80 -do-
何故かイギリス式に、日にち/月の順で書いていました。
横浜入港が1980年2月27日0430時、という意味になります。
横浜港をY'hamaと書く事がありました。
VOYAGE MEMOというのは、本来入港書類の一種で、船の要目と最近数ヶ月の寄港地をリスト化したものです。List of Port of Callとも言います。
入港書類として他には、Crew List(乗組員名簿)、Crew's possession List(乗組員携帯品リスト)、Narcotic List(医療用麻薬リスト)、Fire Arms and Ammunition List(武器、弾薬リスト)等を作成しました。
国によっては指定のフォーム、あるいはフリーフォームです。
アメリカとフィリピンではVisaed Crew List (Crew Listに在日アメリカ・フィリピン大使館で[VISAED]というスタンプを押したもの)が要求されました。
甲板部所管のCargo Manifest(積荷目録)、その他もあります。
提示(入港中預ける)する書類としては、船舶国籍証書、安全無線電信証書、満載喫水線証書などがありました。
そして入港国によって欠かせないのが、税関、入管、代理店へのお土産です。これが無いと、入港手続きがスムースに行かない場合があります。最悪の場合は船内サーチといって、捜索されてなにかひとつでも申告漏れがあると多額の罰金とか???そのような経験はありませんでしたが、そのためのお土産です。
相場はウィスキー1本、煙草200本程でした。
フィリピンではリンゴが喜ばれるので、数個追加していました。
自民党の裏金に比べれば、とてもかわいいものです。
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