F社-1 ― 2024年01月29日 10:40
1996年8月、F社に入社しました。
当時は半導体の景気が良くて、転職にさしたる苦労はありませんでした。
F社には装置が2種類あり、私はスパッター、またはPVDと呼ばれる装置を担当することになりました。
PVD : Physical Vapor Deposition 物理的気相成長
配線材料であるアルミなどの塊(ターゲットと呼びます)にアルゴンガス分子を衝突させて、衝突エネルギーでターゲットから飛び散るアルミ分子などを半導体に付着させるものです。
各種半導体製造装置は、よくもこんなものを考えて、実現したものだ、といつも驚かされます。
フィールドエンジニアとして、本社からのエンジニア二人と共に顧客工場でPVDの新しいプロセスを立ち上げました。顧客に装置の性能を評価して貰うためです。
初日、ホテルでJohnとEdを拾って顧客工場へ行ってくれ、と言われて、Johnがフィリピン系でEdは韓国系で、ロビーで見つけるまでちょっと戸惑いました。
PVDトレーニングでカリフォルニア州Palo Altoに出張:2/21/97-3/24/97
オペレーション1週間、メインテナンス1週間、エレクトロニクス2週間の合計4週間。
残念な事実として、この頃から妻とうまくいかなくなったことを記録しておきます。
5/7/97、PVD装置のビジネスユニットがD社に売却されました。
このままでは、私はまたD社に逆戻り?
ちょっと揉めて、外部にも相談して、お断りして、I/Iビジネスユニットに異動となりました。
I/I : Ion Implanter イオン注入装置、Pタイプ、Nタイプの半導体を作る為にあえて不純物(イオン)を注入する装置です。
97年8月、パラグライダー一日体験。
4-5日の練習で230mの山から飛べるとのことで、続けてみることにしました。
9月、パラグライダーで初めての山飛び。これはその後25年間の趣味になりました。
9月、パラグライダーのために河口湖まで行くも雨で戻る途中、対向車がスリップしてきてぶつけられました。
10/4/97-11/8/97、マサチューセッツ州GloucesterでI/Iのトレーニング。
装置が売れていて、トレーニングも忙しく、2nd shiftで15:30-22:30のクラスでした。
日本で入手出来なかったたまごっちをみつけて、娘のお土産にしました。
11/19/97-11/22/07、社員旅行で香港へ行きました。
F社-2 ― 2024年01月29日 13:06
98年2月から準備を始め、I/IをGloucesterからのエンジニア二人と客先工場で立上げました。
これはちょっと苦しみました。
非協力的な顧客担当者、Gloucesterエンジニアのひとりが日本派遣中にレイオフ、もうひとりにも1週間58時間就業ルールの指示あり、日本の上司Aは英語が出来ない、 Aは彼の上司Bとはツーカーの前の会社からの関係、残業してもオンスケジュールでやれの指示。
それならと、顧客とのmtg席上でAに顧客とGloucesterのエンジニアが同意するスケジュールをこの場で策定してくれ提案。Aは持ち帰って検討すると。何のためのマネージャー?何の為に来たの?
4/7/98、とうとう離婚。
4月からSAPというビジネスプロセス管理ソフトに関わり始めました。
サービスマネージメントモジュールの担当です。
パラグライダーの事故に対応するよう損害賠償保険に入っていたのですが、職種が半導体製造装置のエンジニアから事務職になるということで、少し保険料が安くなりました。パラグライダーで遊ぶより、エンジニアの方が保険料が少し高額で、それは保険会社ではなく第3者機関のデータによるものとのことでした。
SAPの導入が完了してからエンジニアに戻ったとき、保険会社に連絡してまた保険料も戻しました。
5/23/98、パラグライダーで女性フライヤーと空中衝突、初めて(結果的に最後でもあり)緊急パラシュート使用、二人とも無事でした。
10/3/98、パラグライダーで着陸に失敗、駐車場の車2台を壊してしまいました。
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