次航はアメリカでリン鉱石という肥料を積んで、内地揚げとなりました。
積地、Tampa / Florida、1979年12月20日入港。
積荷がそろっていなかったようで、沖待ちとなりました。
沖待ち中はマグロだったか鰹だったか、70-80センチくらいの魚がたくさん釣れました。
刺身、刺身、ソそして刺身。
リン鉱石というのは鳥の糞が堆積したものと聞きました。
沖待ち中に清水(せいすい)が不足、風呂、洗濯が制限、そして禁止されました。
船には水が3種類あります。
海水:デッキを洗ったり、トイレを流したり、風呂も海水です。
雑用水:清水ですが、飲めません。陸から補給しますが、船の造水機でも作ります。
海水風呂につかったあとに、塩分を流すのに使ったり、食器洗いなど海水ではダメな用途に使います。
各部屋のベーシン(洗面台)から出るのも雑用水です。顔を洗うくらいは雑用水です。
飲料水:飲める水です。陸から補給し、雑用水とはタンクが別になっているそうです。
冷水機から出る飲料水をボトルに入れて、部屋に持ち帰ります。冷水機では紫外線殺菌してあるそうですが、こまめにフィルター交換しないと、やばいらしいです。
衛生検査で飲料水をチェックするとき、船の水ではなく陸から水を持ってきて提出するという話を衛生管理者から聞いたことがあります。
清水、Freshwaterといいます。
飲料水、Potablewaterといいます。
飲料水は内地でしか補給しない(3国間輸送は除いて)と聞いたことがあります。
聞いたことがある、が多いですが、私は無線部なので、甲板部や機関部のことは聞いて知るかありませんので、悪しからず。また衛生検査の件は、衛生管理者のサードオッサーから聞いたことです。
12月31日、とうとう緊急事態と言うことで着岸、清水補給となりました。
噂では、アメリカは水が安いのでカリブ海諸国で補給しなかったとか。
出港、1980年1月5日。
新陽丸、富山丸と続けて船で正月を迎えました。
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