SOS2024年01月15日 08:53

2回SOSを傍受したことがあります。
どこかにメモしておいたと思ったのですが、見つからず、遠い記憶を呼び起こしてみます。

SOSは無線電信(モールス)による遭難信号。(厳密にはSOSの上に―(バー)が付きます)
無線電話(言葉)の遭難信号はMAYDY(メイデイ)。
聞いたことがあるでしょう?飛行機や船が遭難するような映画で、マイクを使う言葉の遭難信号。

何故か、SOSの方が有名、一般的。
GMDSSの施行に伴い廃止されてかなり立ちますが、未だによく知られています。
アルファベット2種類、3文字、並べ方が目で見ても識別しやすい、というのがあるかと思います。
モールスでは耳で聞くもので、    ・・・ー ー ー・・・   ピ・ピ・ピ・ピー・ピー・ピー・ピ・ピ・ピ

一度は非常に弱い信号で、ログブック(無線業務日誌)には記載しなかったとおもいます。
信号が弱く、通信内容は良くわかりませんでした。

もう一度は、本船は赤道付近だったと思いますが、遭難船の位置は台湾沿岸でした。火事だったか?
沿岸ですから、台湾のコーストガードなり付近の船が救助できるはずで、本船が何かできる距離でもなく、キャプテンには報告しませんでした。

ちなみに、遭難の手前、緊急時には緊急信号というのがあります。
電信の場合は、XXX。 -・・- -・・- -・・-
電話の場合はPAN-PAN(パン、パン)。
電信の安全信号は、TTT。 ー ー ー
電話の安全信号は、SECURITE(セキュリティ)。

遭難:船舶又は航空機が重大かつ急迫の危険に陥った場合。
緊急:船舶又は航空機が重大かつ急迫の危険に陥る恐れがある場合、その他緊急の事態が発生した場合。
安全:船舶又は航空機の航行に対する重大な危険を予防するため。

一般には、遭難、緊急、救難、非常などいろいろ言われることがありますが、それぞれ法律で定義されています。救難信号というものはありません。

船から人が落ちた場合にXXXを前置して付近の船への厳重注意・救助が要請され、時間が経過するとTTTになります。


船のまとめ2024年01月15日 13:03

まとめてみますと:

乗船した船7隻

通信した無線局合計73局
国内18局
国外55局(内VHF6局)
VHF無線電話以外は電信です。

入港した国と地域24

入港した港合計63
内地18
外地45

概算航海距離446,000マイル(地球20.6周)

また何か思い出したら書きます。

ところで、甲板、これはかんぱんではありません。こうはんです。
何故一般には、あえて読みにくいかんぱんと読まれるのか、わかりません。
例として、船の構造物として普通はアッパーデッキと言いますが、上甲板(じょうこうはん)があります。
甲板部(こうはんぶ)という部署名があり、そこには、
甲板長(こうはんちょう、普通はボースンと言います)、
甲板手(こうはんしゅ、コーターマスター)、
甲板員(こうはんいん、セーラー)という職名があります。

最後に船員用語をひとつ。
沢山ありますが、レッコする、を挙げておきます。
語源はLet Go、解放する、放す、自由にする。
『錨を下ろせ』という操船号令を『Let go anchor』といいます。
錨のチェーン固定を外すと、自重で錨が海に落ちます。
Let goが日本式に訛って、レッコとなりました。
ここから、捨てることをレッコするといいます。そんなくたびれたシャツはレッコしたら?

原子力潜水艦2024年01月15日 19:36

1980年8月21日、沖縄本島東方110キロ洋上において、ソ連の原潜が火災事故で浮上せざるを得なくなり、ソ連に戻るために対馬海峡を通すか、通さないか騒いで、結局勝手に通ったとんだとおもいますが、そんなことがありました。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/ugoki/geppou/V25/N08/198008V25N08.html
https://www.aflo.com/ja/contents/13634404

洋光丸のセコンドオッサー(二等航海士)から、潜水艦らしきものとすれ違ったと聞きました。
ということは双眼鏡で見える距離だったのでしょう。レーダーでは識別できませんから。
本船はフィリピン、パラワン島リオツバから八戸向けて航行中でした。
Rio Tuba出港     2300 18/ 8/80 

Hachinohe入港   1000 26/ 8/80 

沖縄はパラワンと八戸の中間付近。

本船は15ノット程度、曳航されていた潜水艦のスピードは不明です。