アセンブラ2024年01月24日 09:25

92年にオシロスコープ、CPUボード、デバッガー、エディターなどを自費で揃えて、家でアセンブラを勉強しました。
ダミーとして制御される部分は回路を自作しました。
A社で習得できなかったソフトウェア技術、何とかものにしたいと言う気持ちが燻っていて、発火したようです。

若かった。情熱があった。会社も忙しかったのに、良くやったものです。
夏休みの帰省中までも車で機材を運んで、やっていたので、楽しかったのでしょう。
プロには及びませんが、A社のリンサードライヤーを制御するソフトは自力完成させました。
その後のエンジニア人生に直接的にプラスはありませんでしたが、達成感、満足感はたっぷりでした。

W-CVD2024年01月24日 09:41

W-CVDという新しい装置がリリースされました。
Wはタングステンという金属です。電球のフィラメントなどに使われています。
この装置はWを生成するときプラズマを使いません。高熱による反応だけです。
化合ではなく還元、水素還元とシラン還元反応です。
WF6というガスからH2(水素)を使って、F6を取り去り、Wだけを半導体上に残します。
あるいは、SiH4(シラン)というガスを使って、同じ結果を得ます。
反応速度と半導体下地への接着性の違いにより、二つの還元を使い分けます。

PECVD、ガラスなどの絶縁体を生成する装置。Dielectric (絶縁体) CVDということもあります。
W-CVD、タングステンという導体を生成する装置。Metal (金属) CVDということもあります。

9/9/93-10/10/93 W-CVD装置トレーニングにSan Joseに行きました。

テクニカルサポート2024年01月24日 13:02

92年4月に Field Service Engineer から Technical Support Specialist になりました。
同時期、本社から Technical Support Manager が日本に派遣され、上司となりました。
日本のやり方は分からないから、自由に思うとおりにやって、困ったことがあれば何でも相談してほしいと、とても良い上司でした。

テクニカルサポートは、本社からの技術情報を社内のエンジニアや顧客に周知したり、顧客からのトラブルコール(修理依頼)に電話対応して、アドバイスで顧客自身に修理して貰ったり、エンジニアを顧客に派遣したりします。

現場に行くことは無くなりましたが、更に忙しくなりました。
それなりにやり甲斐は感じましたが、エンジニアリング(装置改造)に携わりたいという希望は捨てられませんでした。

TEOS2024年01月24日 14:05

9/8/92-9/13/92 TEOS-Ⅲというオプションのトレーニングを受けにSan Joseに行きました。
TEOSというのは液体で、SiH4というガスの代わりに使うものです。
TEOSとN2OガスでSiO2というガラスを生成します。SiH4との違いは、下地が凸凹でもその形状に対応して良く付着することです。ステップカバレッジという性能です。

当時のノートを見ると頻繁に休日出勤していて、でも代休はほとんど取っていませんでした。今思えば、バカです。でも、よく頑張りました、とも思います。

94年6月、三菱西条でのW-CVD立ち上げ時に、土日を利用して徳島までドライブしました。
徳島は私が無線通信士の勉強のために2年居住したところです。
当時行った飲み屋、プレイボーイがまだあって、懐かしかった。奥行きが深い、カウンターが長い店です。17年ぶりでした。